6月30日〜7月1日、三重県の鈴鹿サーキットでBLANCPAIN GT SERIES ASIA第5戦、第6戦が開催。僕も参戦してきたので、レースやチームをご紹介。
『GT3』と言われる人気レースの火付け役(主催者SRO)のアジア版が日本に上陸して2年目。我々、Porsche Team EBI(國際グループのポルシェ販売会社、Excellence/Bright Internationalの略)も昨年より世界の強豪と戦ってきたレースがまた日本に帰ってきた。
↑Sの文字の上に座っているのが僕のレース人生20年で初めてコンビを組む実兄の山野哲也。その左隣が僕。ヨーロッパ、オーストラリア、アジア圏など様々な人種がこうやって揃うのも、とても新鮮。そして当然、レース運営における共通言語は英語なのだがこれがまた大変。。。
とりあえず、チームスタッフ全員で記念撮影。
兄以外のスタッフは、全員ポルシェ販売店の従業員。つまり普段は、お客様の大切なポルシェを整備するポルシェセンター世田谷、目黒、小石川のサービスメカニック。
2012年からディーラーチームとしてポルシェカレラカップジャパンに参戦。今では、ベテランレースメカニックが新卒メカニックに対してトレーニングまでできるようになってきた。
レースは限られた走行時間の中で、どれだけ豊富なデータを得られるかが勝負。メカニック達は、車がピットに戻ってくると素早くエアジャッキで車を持ち上げて、タイヤ空気圧/ウィング角度/サスペンション/アンチロールバー/キャンバー角の調整をしたり、タイヤの表面温度を測定する。
そしてまたコースを走らせ、タイムやドライバーのコメントなどを聞いたエンジニアが分析して、次は何をするかを決めたりする。もちろんセオリーがあるのだが、その通りいかない事も多く、そこが面白いし勉強になる。
今年はヘルメットも一新。このヘルメットはカーボン製で約50万円もしますが、命を守ってくれる重要な装備品なので仕方ないところ。
右側の女子もチームにとっては重要な役割があって、20人近いチームスタッフのスケジュールから食事の管理まで何でも1人でやってくれます。
手前に見えるのはピットと無線交信するためのケーブルと水分補給するためのチューブ。夏場は車内の温度が60度前後になる事もあるので、水分は必須。
500馬力オーバーのレーシングカーが一斉にフル加速して1コーナーに飛び込んでいくスタートシーン。
スタート直後の2コーナーから3コーナーの様子。ポジション取りと接触リスクを同時に考えながら走らなければならないという緊張感が伝わってくる画像。
コースの内側から近距離でレースを観戦、撮影しているレースファンの様子。
ピット作業の内容は、ドライバー交代とタイヤ交換。
簡単に見えるようで実は結構大変で、ドライバーもメカニックもヘルメットやグローブをしているので視界が狭かったり指先が上手く動かなかったり。そしてタイヤ交換は持ち運びを含めて4輪を2人だけで交換しなければならないので、筋力、体力と冷静な判断が必要。
このポルシェ(911GT3R)は、良くロール(車体が傾く)するようで、レーシングカーの中でも市販車に近い動きが特徴的。
レースが終了すると最後にチェッカーフラッグが振られる。ドライバーもメカニックも、ホッとする瞬間。
レース結果は以下の通り
Rd.5 予選18位 決勝12位
Rd.6 予選16位 決勝10位
昨年に比べても、応援にお越し頂いたファンの方が多く、このレースに参加して良かったと思う瞬間。と同時に、満足いく結果では無かったので次戦の富士スピードウェイでは必ず表彰台へ登ると決心!
その富士スピードウェイではポルシェオーナー様をはじめ、レーススポンサー様、関係者様、グループ社員など数多くの方が応援に来て頂くと聞いてますので、僕もチームスタッフも準備に気合が入ってます!
7月21日、22日は是非、富士スピードウェイにお越しください!!!